囀る鳥は羽ばたかない レビュー・感想
| 作者 | ヨネダコウ |
|---|---|
| ジャンル | BL(ボーイズラブ) |
| 評価 | 5.0 |
| 価格 | 712円 |
評価
あらすじ
真誠会若頭にして真誠興業の社長・矢代。ドMで変態、淫乱を自称するこの男の元に、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、寡黙で愚直な百目鬼にどうしても惹かれてしまう。しかし百目鬼にはある理由があり、矢代の誘いに応えることができない。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、不器用に矢代を守ろうとする百目鬼。傷だらけの二人の物語が、ここから始まる。
このキャラがヤバい
矢代。 このキャラクターの存在だけで、この作品を読む価値がある。
表向きはヘラヘラと下品な冗談を飛ばし、誰彼構わず身体を開く。だがその奥底にある孤独と自己破壊衝動を知ってしまったら、もう目を離せなくなる。 本音を絶対に見せない男が、百目鬼の前でだけ一瞬見せる素の表情。あの目の描写は犯罪級。
そして百目鬼。寡黙で不器用で、でも矢代のことだけは絶対に離さないという静かな執着。 派手さはないのに、彼の一挙一動に心臓を握り潰される。年下攻めの理想形がここにある。
この二人の関係性は「恋愛」なんて生易しい言葉じゃ足りない。 もっと深くて、もっと痛い。
エロシーンの破壊力
矢代が自分の身体を「道具」として扱うシーンと、百目鬼との絡みでは温度が全く違う。 この対比が読者の心をえぐってくる。
矢代の身体に触れる百目鬼の手には、他の誰にもない慎重さと渇望が同居している。 エロいのに切ない。切ないのにエロい。この両立ができるのはヨネダコウ先生だけ。
特に矢代が快楽に溺れそうになりながらも、どこかで自分を守ろうとする描写。あの矛盾した表情を描ける画力に脱帽する。
シチュエーションの良さ
ヤクザの世界という非日常が、二人の関係に極上のスパイスを加えている。
裏社会の緊張感、命の危険と隣り合わせの日常。その中で芽生える感情だからこそ、一つ一つのシーンが重い。「好き」と言えない関係性、触れたいのに触れられない距離感。 このもどかしさが読者の感情を限界まで追い詰めてくる。
部下と上司という立場の壁、矢代が自分に課した「部下には手を出さない」というルール。ルールを設けなければならなかった矢代の過去を想像すると、もう胸が苦しくて死ぬ。
こんな人は絶対買って
BL漫画の到達点がここにある。 累計220万部突破は伊達じゃない。劇場アニメ化もされた名作中の名作。712円でこの深みのある物語を手に入れられるのはもはや暴力的なコスパ。 シリアスBLが好きな人、ヤクザものの色気に酔いたい人、そして「BLの最高峰とは何か」を知りたい全ての人に。読まないという選択肢はない。
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みんなの感想
BL漫画でここまで心を持っていかれたのは初めて。矢代の生き方が辛すぎるのに目が離せない。百目鬼の存在が救いであり、同時に新たな苦しみでもあるという構図が天才的。
何度読み返しても泣く。ヨネダコウ先生の画力と構成力が異次元。エロシーンすら切なくて、読後の余韻がすごい。全BL読みに読んでほしい。
矢代というキャラクターの造形が神がかっている。下品で粗野なのに、どうしようもなく美しい。こんなキャラを生み出せるヨネダコウ先生は天才としか言いようがない。
ストーリーの重厚さが商業BLの域を超えてる。ヤクザの世界観もしっかり描かれていて、BLとしてだけじゃなく漫画として最高級。ただ、重いので心の準備は必要。
※ 各販売サイトのレビューより抜粋
ここが良い!
- + ヤクザBLの頂点に君臨する圧倒的ストーリー
- + 矢代の自己矛盾を抱えた生き様が胸を抉る
- + 百目鬼の不器用な愛情表現に心臓を鷲掴みにされる
- + 画力が高すぎて表情の一つ一つが凶器
こんな人におすすめ
- シリアスBLで心をぶっ壊されたい人
- ヤクザものの色気と緊張感に酔いたい人
- 年下攻め×ドM受けの関係性に弱い人
- BL漫画の最高峰を体験したい人
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